Sunday, May 14, 2017

四字熟語

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 よじじゅくご【四字熟語】漢字4字で構成される熟語。特に、「以心伝心」「不言実行」など、成語として用いられる物を言う。

 悪事千里(あくじせんり)悪い事は、世間にあっと言う間に知れわたる。
 あっこうぞうごん【悪口雑言】 さんざん悪口を言うこと。いろいろののしる事。また、その言葉。罵詈 (ばり) 雑言。
 あんちゅうもさく【暗中模索】1 暗やみの中で、手さぐりしてあれこれ探し求めること。2 手掛かりのないまま、いろいろなことを試みること。
 いきしょうちん【意気消沈/意気銷沈】意気込みがすっかり衰える事。元気がなくなる事。意気阻喪 (いきそそう) 。
 いきとうごう【意気投合】互いの気持ちがぴったりと合うこと。
 いくどうおん【異口同音】多くの人が口をそろえて同じ事を言う事。多くの人の意見が一致する事。
 いしんでんしん【以心伝心】1 仏語。仏法の奥義を、言葉や文字を借りず師の心から弟子の心に伝えること。主に禅宗で用いる。→不立文字 (ふりゅうもんじ) 2 無言のうちに心が通じ合うこと。
 いちいせんしん【一意専心】わき目もふらず心を一つの事だけに注ぐ事。
 いちおういちらい【一往一来】行ったり来たりすること。行き来すること。
 いちげんこじ【一言居士】どんな事についても、なにか自分の意見を言わないと気のすまない人。いちごんこじ。
 いちごいちえ【一期一会】茶の湯で、茶会は毎回、一生に一度だという思いをこめて、主客とも誠心誠意、真剣に行うべきことを説いた語。転じて、一生に一度しかない出会い。一生に一度かぎりである事。
 いちごんはんく【一言半句】ほんの少しの言葉。片言隻句 (へんげんせっく) 。
 いちにちせんしゅう【一日千秋】1日が非常に長く感じられる事。待ちこがれる気持ちが著しく強い事。一日三秋。いちじつせんしゅう。
 いちねんほっき【一念発起】1 あることを成し遂げようと決心する。2 仏語。一心に悟りを求める心を起こすこと。
 いちぶしじゅう【一部始終】1 成り行きの初めから終わりまで。顛末 (てんまつ) 。一伍一什 (いちごいちじゅう) 。2 書物の初めから終わりまで全部。
 いちぼうせんり【一望千里】広大な眺めを一目で見渡せること。
 いちもんいっとう【一問一答】一つの質問に対して一つの答えをする事。転じて、質問と返答とをかわるがわる行う事。
 いっきいちゆう【一喜一憂】状況の変化に応じて、喜んだり心配したりすること。
 いっきょいちどう【一挙一動】一つ一つの挙動。ちょっとした振る舞い。一挙手一投足。
 いっきょりょうとく【一挙両得】一つの事を行って、同時に二つの利益を得る事。一石二鳥 (いっせきにちょう) 。一挙両全。
 いっこくせんきん【一刻千金】わずかな時間が千金にも相当すると言う事。楽しい時や貴重な時が過ぎやすいのを惜しんでいう語。
 いっしゅくいっぱん【一宿一飯】一夜の宿と1回の食事を与えられる事。通りがかりに立ち寄って世話になる事。博徒 (ばくと) などが用いた語。
 いっしょくそくはつ【一触即発】ちょっと触れればすぐに爆発しそうな事。危機に直面している事。危機一髪。
 いっしんいったい【一進一退】進んだり退いたりすること。また、事態がよくなったり悪くなったりする状態。
 いっしんどうたい【一心同体】二人以上の人が心を一つにして行動する事。
 いっしんふらん【一心不乱】心を一つの事に集中して、他の事に気をとられない事。また、そのさま。
 いっせいちだい【一世一代】一生に一度だけである事。特に、一生に一度の晴れがましい事。
 いっせきにちょう【一石二鳥】一つの事をして同時に二つの利益・効果をあげること。一挙両得。西洋のことわざTo kill two birds with one stone.(一つの石で2羽の鳥を殺す、の意)から。
 いっちょういっせき【一朝一夕】わずかな期間。短い時日。
 いっちょういったん【一長一短】長所がある一方、短所もある事。
 いっとうりょうだん【一刀両断】1 ひと太刀で、まっぷたつに断ち切る事。2 すみやかに、はっきりとした処置をとる事。
 いっとくいっしつ【一得一失】一方に得な点もあれば、他方に損な点もあること。一利一害。一失一得。
 いみしんちょう【意味深長】ある表現の示す内容が奥深くて含みのある事。表面上の意味のほかに別の意味が隠されている事。また、そのさま。
 いんがおうほう【因果応報】仏語。前世あるいは過去の善悪の行為が因となり、その報いとして現在に善悪の結果がもたらされる事。
 うおうさおう【右往左往】うおうざおう。うろたえてあっちへ行ったりこっちへ来たりする事。あわてふためいて混乱したさまを言う。
 うみせんやません【海千山千】世間の経験を多く積み、物事の裏表を知り抜いていて悪賢いこと。また、そのような人。したたか者。海に千年山に千年。海千河千。
 えいこせいすい【栄枯盛衰】栄えたり衰えたりする事。
 えきしゃさんゆう【益者三友】益者となる3種類の友人。正直な人、誠実な人、物知りな人を言う。
 おうごんじだい【黄金時代】1 古代ギリシャの詩人ヘシオドスが人類の歴史を金・銀・銅・鉄の4期に分けた、その第1期。地上には永遠の春が続き、幸福と平和と正義に満ちた時代とした。2 あるものの歴史の中で、それが最も繁栄した時期・時代。最盛期。
 おかめはちもく【傍目八目/岡目八目】第三者のほうが、物事の是非得失を当事者以上に判断できると言う事。
 おんこちしん【温故知新】過去の事実を研究し、そこから新しい知識や見解をひらくこと。「故 (ふる) きを温 (たず) ねて新しきを知る」と訓読する。「温」を「あたためて」と読む説もある。なお、「温古知新」と書くのは誤り。
 おんしんふつう【音信不通】いんしんふつう。電話や手紙などによる連絡が何もない事。
 かちょうふうげつ【花鳥風月】1 自然の美しい風物。2 風雅な趣を楽しむこと。風流韻事。風流。
 がでんいんすい【我田引水】物事を、自分に都合のいいように言ったりしたりすること。我が田へ水を引く。
 がりょうてんせい【画竜点睛】《中国、梁の張僧繇 (ちょうそうよう) が、金陵の安楽寺の壁にかいた竜に睛 (ひとみ) を入れたら、たちまち雲に乗って昇天したという「歴代名画記」七の故事から》最後の大事な仕上げ。また、ほんの少し手を加えることで全体が引き立つこと。
 かんぜんむけつ【完全無欠】欠点や不足がなくて、非のうちどころの無い事。また、そのさま。
 ききいっぱつ【危機一髪】髪の毛1本ほどのごくわずかな差で危機におちいりそうな危ない瀬戸際。
 危急(ききゅう)存亡の秋(とき): 生き残るか滅びてしまうかと言う危ういせとぎわ。
 きしかいせい【起死回生】滅びかけているものや絶望的な状態のものを、立ち直らせる事。
 きしょうてんけつ【起承転結】1 漢詩、特に絶句の構成法。第1句の起句で詩意を言い起こし、第2句の承句でそれを受け、第3句の転句で素材を転じて発展させ、第4句の結句で全体を結ぶ。起承転合。2 物事の順序や、組み立て。
 疑心(ぎしん)暗鬼を生ず: 疑う心が強くなると、なんでも無い事が恐ろしく感じられたり、うたがわしく思えたりする。
 きそうてんがい【奇想天外】普通では考えつかないほど、奇抜である事。また、そのさま。
 きどあいらく【喜怒哀楽】喜びと怒り、悲しみと楽しみ。人間のさまざまな感情。
 ぎゅういんばしょく【牛飲馬食】牛が水を飲み、馬がまぐさを食うように、多量に飲み食いすること。鯨飲馬食。
 九死(きゅうし)に一生を得(え)る: ほとんど命が助かりそうもないところをかろうじて助かる。
 きゅうたいいぜん【旧態依然】もとのままで変化や進歩のないさま。
 きゅうてんちょっか【急転直下】事態が急転して、速やかに解決や結末に向かうこと。
 くうぜんぜつご【空前絶後】過去にも例がなく、将来もありえないと思われること。きわめて珍しいこと。
 くうりくうろん【空理空論】現実とかけ離れた、実際の役に立たない理論。
 ぐんしゅうしんり【群集心理】群集の中に生まれる特殊な心理状態。衝動的で興奮性が高まり、判断力や理性的思考が低下して付和雷同しやすい。
 こうがんむち【厚顔無恥】ずうずうしくて恥知らずなこと。また、そのさま。無恥厚顔。
 こうきとうらい【好機到来】またとない、よい機会がめぐってくること。絶好の機会に恵まれること。▽「好機」はちょうどよい機会、またとない機会のこと。「到来」は時機・機会の来ること。
 こうげんれいしょく【巧言令色】言葉を飾り、心にもなく顔つきを和らげて、人にこびへつらうこと。
 こうだいむへん【広大無辺】果てしなく広くて大きいこと。また、そのさま。
 こうへいむし【公平無私】公平で、私的な感情や利益を交えないこと。また、そのさま。
 こうめいせいだい【公明正大】公平で、良心に恥じるところがなく正しいこと。また、そのさま。
 ごえつどうしゅう【呉越同舟】仲の悪い者どうしが同じ所に居合わせたり、行動を共にしたりすること。
 ここんとうざい【古今東西】昔から今までと、東西四方のすべて。いつでも、どこでも
 こはるびより【小春日和】初冬のいかにも小春らしい穏やかで暖かい日和。
 ごりむちゅう【五里霧中】方向を失うこと。物事の判断がつかなくて、どうしていいか迷う事。
 ごんごどうだん【言語道断】1 仏語。奥深い真理は言葉で表現できないこと。2 言葉で言い表せないほどひどい事。とんでもない事。また、そのさま。もってのほか。3 言葉で言いようもないほど、りっぱなこと。また、そのさま。
 さいさんさいし【再三再四】「再三」を強めていう語。繰り返し何度も。
 さんかんしおん【三寒四温】晩秋から初春にかけて、3日間くらい寒い日が続いたのちに4日間くらい暖かい日が続き、これを繰り返すこと。中国北東部や朝鮮半島などではかなり規則的な現象としてあらわれる。
 さんしゃさんよう【三者三様】やり方や考え方などが、人それぞれで違うこと。三人の者がいれば、三つのさま、様子、形がある意。
 さんぱいきゅうはい【三拝九拝】1 三拝の礼と九拝の礼。2 何度もお辞儀をすること。3 手紙文の末尾に書いて、きわめて厚い敬意を表す語。
 じがじさん【自画自賛】1 自分の描いた画に、自分で賛を書くこと。自画賛。2 自分のした行為を自分で褒める事。自賛。手前味噌 (てまえみそ) 。 
 じきゅうじそく【自給自足】必要な物資を自分自身の力で生産して満たすこと。
 しくはっく【四苦八苦】1 非常に苦労、また、苦悩すること。2 仏語。人間のあらゆる苦しみ。生・老・病・死の四苦と、それに愛別離苦・怨憎会苦 (おんぞうえく) ・求不得苦 (ぐふとくく) ・五陰盛苦 (ごおんじょうく) を加えた八苦。
 じこあんじ【自己暗示】自分でそう思い込むことによって、それが既定の事実であるかのような意識を生じること。
 しこうさくご【試行錯誤】種々の方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求すること。
 じごうじとく【自業自得】仏語。自分の行為の報いを自分自身が受けること。一般に、悪業の報いを受けることにいう。自業自縛。
 じじつむこん【事実無根】根拠となる事実がまったくないこと。事実に基づいていないこと。根も葉もないこと。
 したさきさんずん【舌先三寸】口先だけでうまく相手をあしらうこと。また、その言葉。舌三寸。
 しちてんはっき【七転八起/七顛八起】何回失敗してもくじけず、立ち直ってどこまでもやりぬくこと。ななころびやおき。
 しちてんばっとう【七転八倒/七顛八倒】転げ回ってもがき苦しむ事。しってんばっとう。
 しつじつごうけん【質実剛健】飾り気がなく、まじめで、強くてたくましいこと。また、そのさま。
 じっちゅうはっく【十中八九】十のうちの八か九まで。副詞的にも用いる。ほとんど。おおかた。
 じぼうじき【自暴自棄】不満や失望などが原因で、やけになって自分の身を粗末に扱うこと。また、そのさま。
 しめんそか【四面楚歌】敵に囲まれて孤立し、助けがないこと。周囲の者が反対者ばかりであること。
 じゃくにくきょうしょく【弱肉強食】弱者が強者の犠牲になること。強い者が弱い者を餌食 (えじき) にして栄えること。
 じゅうおうむじん【縦横無尽】どの方面にも限りがないこと。物事を思う存分にすること。また、そのさま。
 しゅうしいっかん【終始一貫】態度・状態などが、始めから終わりまでずっと変わらないこと。
 じゆうじざい【自由自在】思いのままにするさま。思いのままにできるさま。 じゅうにんといろ【十人十色】考え方や好みなどが各人それぞれに違っていること。
 十年(じゅうねん)一昔(ひとむかし): 世の中は移り変わりが激しく、10年もたつともう昔のこととなってしまう。また、歳月の流れを、10年をひと区切りとして考えること。
 しゅかくてんとう【主客転倒/主客顛倒】主と客の力関係が逆になること。物事の軽重・本末などを取り違えること。
 しゅしゃせんたく【取捨選択】必要なものを選び取り、不要なものを捨てること。
 しゅびいっかん【首尾一貫】方針や考え方などが始めから終わりまで変わらないで、筋が通っていること。
 しようまっせつ【枝葉末節】中心から外れた事柄。本質的でない、取るに足りない事柄。
 しんきいってん【心機一転】何かをきっかけにして、気持ちがすっかり変わること。
 しんしょうぼうだい【針小棒大】小さい事柄を大げさに誇張して言いたてること。また、そのさま。
 じんせきみとう【人跡未踏】人がまだ足を踏み入れたことがないこと。
 しんらばんしょう【森羅万象】宇宙に存在する一切のもの。あらゆる事物・現象。しんらまんぞう。
 せいこううどく【晴耕雨読】晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家にこもって読書をすること。悠々自適の生活を送る事を言う。
 せいてんはくじつ【青天白日】1 よく晴れ渡った天気。2 心にいささかも後ろ暗いところがないこと。3 無罪であることが明らかになること。
 せいじんくんし【聖人君子】知識や徳の優れた、高潔で理想的な人物。
 せいしんせいい【誠心誠意】うそいつわりなく、真心をもって事に当たること。副詞的にも用いる。
 せっさたくま【切磋琢磨】学問をし、徳を修めるために、努力に努力を重ねること。また、友人どうしで励まし合い競い合って向上すること。
 ぜったいぜつめい【絶体絶命】どうにも逃れようのない、差し迫った状態や立場にあること。
 せんざいいちぐう【千載一遇】千年に一度しかめぐりあえないほどまれな機会。
 せんさばんべつ【千差万別】種々さまざまの違いがあること。また、そのさま。千種万様。せんさまんべつ。
 ぜんじんみとう【前人未踏/前人未到】今までだれも足を踏み入れていないこと。また、だれもその境地に到達していないこと。
 ぜんだいみもん【前代未聞】今までに一度も聞いたことがないこと。非常に珍しいこと、程度のはなはだしいことにいう。
 ぜんちぜんのう【全知全能】すべてを理解し、どんなことでも行える能力。
 ぜんとたなん【前途多難】目的の達成まで障害の多いこと。将来に多くの困難が予想されること。また、そのさま。
 ぜんとようよう【前途洋洋】先行きが開け、未来に希望のもてるさま。
 せんぺんばんか【千変万化】さまざまに変化すること。
 そういくふう【創意工夫】考えをめぐらせて、新しい方法や手段を見つけ出すこと。また、その方法や手段。
 たいきばんせい【大器晩成】大きな器が早く出来上がらないように、大人物は世に出るまでに時間がかかるということ。
 たいぎめいぶん【大義名分】1 人として、また臣として守るべき道義と節度。2 行動のよりどころとなる道理。また、事を起こすにあたっての根拠。
 たいげんそうご【大言壮語】実力不相応な大きなことを言うこと。また、その言葉。
 だいたんふてき【大胆不敵】度胸があって、恐れを知らないこと。また、そのさま。
 だいどうしょうい【大同小異】小さな違いはあっても、大体が同じであること。また、そのさま。
 たしゅたよう【多種多様】種類が多く、さまざまであること。また、そのようなさま。
 たんじゅんめいかい【単純明快】文章や物事が、すっきりしていて分かりやすいこと。
 たんとうちょくにゅう【単刀直入】直接に要点を突くこと。遠回しでなく、すぐに本題に入ること。また、そのさま。
 ちょうさんぼし【朝三暮四】1 目先の違いに気をとられて、実際は同じであるのに気がつかないこと。また、うまい言葉や方法で人をだますこと。朝四暮三。
 ちょうれいぼかい【朝令暮改】朝に出した命令を夕方にはもう改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと。朝改暮変。
 てきざいてきしょ【適材適所】その人の適性や能力に応じて、それにふさわしい地位・仕事に就かせること。
 てきしゃせいぞん【適者生存】《survival of the fittest》生存競争で環境に最も適したものだけが生き残って子孫を残しうること。スペンサーの造語で、ダーウィンが「種の起源」で自然選択より的確な語であると述べた。
 てっとうてつび【徹頭徹尾】最初から最後まで。あくまでも。終始。
 でんこうせっか【電光石火】1 稲妻や火打ち石が発する閃光 (せんこう) 。きわめて短い時間のたとえ。2 動作が、きわめて速いこと。すばやいこと。
 てんぺんちい【天変地異】天変と地異。自然界に起こる異変。台風・地震・洪水など。
 どうこういきょく【同工異曲】1 詩文などを作る技量は同じであるが、趣が異なること。転じて、音楽を演奏する手法は同じであるが、味わいが異なること。異曲同工。2 外見は違っているようだが、内容は同じであること。異曲同工。
 とうほんせいそう【東奔西走】あちこち忙しく走りまわること。
 とくいまんめん【得意満面】得意そうな気持ちが顔じゅうに満ちあふれること。また、そのさま。
 どくりつどっぽ【独立独歩】1 他人にたよらず、自分の信じるところに従って行動すること。独立独行。2 他に並ぶもののないこと。
 なんせんほくば【南船北馬】絶えず旅していること。各地をせわしく旅すること。東奔西走。
 にそくさんもん【二束三文/二足三文】数量が多くても、値段がごく安いこと。また、ひどく安い値段。
 にっしんげっぽ【日進月歩】日ごと月ごとに絶えず進歩すること。
 ににんさんきゃく【二人三脚】1 二人が一組みになって横に並び、隣り合う足をひもで結んで、3脚で走ること。また、その競技。2 両者が協力して物事を行うこと。
 はがんいっしょう【破顔一笑】顔をほころばせて、にっこり笑うこと。
 はくがくたさい【博学多才】広く諸学に通じ、才能が豊かであること。
 はくりたばい【薄利多売】品物一つ当たりの利益を少なくし、たくさん売ることで、全体の利益を多くすること。
 ばじとうふう【馬耳東風】かぐわしい春風が馬の耳を吹きぬけても、馬になんの感動もないこと。他人の忠言や批評などを聞いてもまったく心に留めず、少しも反省しないことのたとえ。
 はっぽうびじん【八方美人】だれに対しても如才なく振る舞うこと。また、その人。非難の気持ちを込めて用いる事が多い。
 はんしはんしょう【半死半生】死にかかっていること。もう少しで死にそうなようす。
 はんしんはんぎ【半信半疑】信じられそうでもあるが、疑わしく思う気持ちもあって、どちらとも心の決まらない状態。
 はんめんきょうし【反面教師】悪い見本として反省や戒めの材料となる物事。また、そのような人。
 ひゃくせんひゃくしょう【百戦百勝】100回戦って100回勝つこと。戦うたびに勝つこと。
 ひゃっぱつひゃくちゅう【百発百中】1 放った矢や弾丸が必ず命中すること。2 計画や予想がすべて当たること。
 ひんこうほうせい【品行方正】行いがきちんとしていて正しいこと。また、そのさま。
 ふげんじっこう【不言実行】文句や理屈を言わずに、黙ってなすべきことを実行すること。
 ふしょうぶしょう【不承不承】気が進まないままにするさま。いやいや。しぶしぶ。不請不請。
 ふみんふきゅう【不眠不休】眠りも休みもしないこと。
 ふわらいどう【付和雷同】一定の主義・主張がなく、安易に他の説に賛成すること。
 ぼういんぼうしょく【暴飲暴食】度を過ごして飲食すること。むやみに飲んだり食べたりすること。
 ぼうじゃくぶじん【傍若無人/旁若無人】人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞うこと。また、そのさま。
 ほんまつてんとう【本末転倒】根本的で重要なこととささいでつまらないことを取り違えること。
 みっかてんか【三日天下】みっかでんか。きわめて短い間だけ権力を握ること。
 みっかぼうず【三日坊主】物事に飽きやすく、長続きしないこと。また、その人。
 むがむちゅう【無我夢中】何かに心を奪われ、われを忘れること。
 むみかんそう【無味乾燥】おもしろみも風情もないこと。また、そのさま。
 めいじついったい【名実一体】名目と実体が一致していること。▽「名」は表向きの名目や評判のこと。「実」は実体・実質。「一体」は一つのからだ、一つのものの意。
 もんがいふしゅつ【門外不出】貴重な芸術品などで、めったに他人に見せたり貸したりせず秘蔵すること。また、その物。
 ゆうげんじっこう【有言実行】発言したことを責任をもって実践すること。
 ゆうじゅうふだん【優柔不断】気が弱く決断力に乏しいこと。また、そのさま。
 ゆうめいむじつ【有名無実】名ばかりで、それに伴う実質のないこと。また、そのさま。
 油断大敵(ゆだんたいてき): 油断は失敗のもとであるから、大敵である。油断して失敗を招くのを戒めた言葉。
 よういしゅうとう【用意周到】用意が行き届いて、手ぬかりがないこと。また、そのさま。
 羊頭狗肉(ようとうくにく)。羊頭(ようとう)を掲げて狗肉(くにく)を売る: 羊の頭を看板に出し、実際には犬の肉を売る。外見と内容が違うこと、見せかけが立派でも実質がそれに伴わないことのたとえ。
 りがいとくしつ【利害得失】利益と損害。手に入れたものと失ったもの。 
 りごうしゅうさん【離合集散/離合聚散】人々がより集まって仲間をつくったり、また別々に分かれたりすること。
 りっしんしゅっせ【立身出世】社会的に高い地位を得て、世に認められること。
 りゅうとうだび【竜頭蛇尾】初めは勢いがよいが、終わりは振るわないこと。
 りろせいぜん【理路整然】物事が道理にきちんとあてはまっているさま。話などの筋道が整っているさま。
 りんきおうへん【臨機応変】その時その場に応じて、適切な手段をとること。また、そのさま。
 ろうにゃくなんにょ【老若男女】老人も若者も、男も女も含む、あらゆる人々。